--- layout: page title: 状態ベクトル表示 description: 量子ビット状態のグラフィカルな表現 ---
重ね合わせ状態では、Qni の状態ベクトル表示を使って重ね合わせ状態と位相について簡単に紹介しました。 本チュートリアルでは全体を通して、数式ではなくこの状態ベクトル表示で量子ビットの状態を表現します。 そこであらためて、状態ベクトル表示の正しい読み方、特に振幅や位相の概念がどう表されるか詳しく見ていきましょう。
量子ビットを測定した時に 0 または 1 を得る確率は、 |0⟩ と
|1⟩ それぞれの振幅の 2 乗を計算することによって求められるのでした (量子ビット)。 状態ベクトル表示では、青く塗りつぶされた円の半径は振幅の大きさを表しますので、その面積 (半径
x 半径 x π) はその確率に正比例します。
以下の円にマウスオーバーすると、それぞれの振幅と確率をポップアップ表示します。たしかに振幅の大きさの
2 乗が確率と等しくなっていることを確認しましょう。
|0⟩ を基準として |1⟩ がどれだけ回転しているかを位相と呼び、0
から 2π (360°) まで持つことができます。
状態ベクトル表示では、位相は反時計まわりの方向に回転します。 位相は |0⟩ に対する
|1⟩ の相対的な回転を表すので、相対位相とも呼ばれます。
π/4
π/2
π
3π/2
2π
位相は相対的な値なので、ある種の QPU 演算によって
|0⟩ が回転している場合には、その角度を基準とした |1⟩ の回転を考えます。
たとえば、以下の 2 つの状態は相対的にはどちらも
3π/2 の回転なので、見た目は違いますが同じ状態を表しています。
量子ビットの中身を状態ベクトル表示で読む方法を説明しました。 量子ビットには、振幅の大きさ (またはそれを 2 乗した確率) と位相という、まったく独立した 2 つの情報を持たせることができます。 状態ベクトル表示は振幅の大きさを青色の円の半径、位相を時計の針の角度として表示します。